世界樹の迷宮Xの発売が発表されたということで
私はこのシリーズが大好きなので人に勧めたいのですが
「続きものじゃないの?」「難しいんじゃないの?」「どこから始めればいいの?」
などと言われるので、簡単にまとめておこうかなと思います
まず、ナンバリングとして1~5が発売されています。
そのほかにリメイクで1と2が。番外編として不思議のダンジョンが2作出ています
(あとはモバイルアプリとかあったような気もしますが)
で、ナンバリング間でストーリーの関連は特にありません。
同じ世界の中でのお話なので地名が多少出てくるくらいですかね
ということで、どこからやっても「ストーリーの理解には」問題ありません。
ただこのシリーズ、懸念事項にもある通り昨今のRPGの中ではかなり戦闘の難易度が高め。さらにシリーズが進むにつれUIが結構大幅に変わったりしているので、プレイの快適度なんかも結構違ってきたりします。
それらを踏まえて、作品ごとに軽く解説を加えていこうと思います。
・初代
【難易度】★★★★☆
【快適度】★☆☆☆☆
【初心者おすすめ度】★★☆☆☆
初代 【世界樹の迷宮】。死に覚えが必要な、高難易度のバトルを求めていた層に受けた作品で、これが売れたからこそ次回作以降が出ています。
ウィザードリィの後継とも言われるような独特の語り口なども話題になりました。
そんな作品ですが・・・難易度は高め、というか、全体的に不親切な作品、でした。
というのも、バグが多かったりスキルの効果がわかりにくかったり、レベルを上げてもほとんど意味のないスキルがあったり地図に置けるアイコンの数が足りなかったり・・・
UIも洗練されておらず、やり直しが多いゲームであるにも関わらず繰り返しプレイがめんどくさかったりもします。
しかしそれらを差し置いても初代であり、ナンバリング順に進めたいという気持ちもわからんでもないこと、ここから進めるとどんどん快適になっていくぞ、という意味を込めて初心者おすすめ度を少し上げました。
・2
【難易度】★★★★★
【快適度】★★☆☆☆
【初心者おすすめ度】★★★☆☆
続編が出るにあたり、初代でウケた世界観やクラスシステムを引き継いで、高難度と理不尽さを煮詰めたといった印象の作品。
理不尽な点ですが、先制全体即死がなぜか雑魚戦で飛んでくるとか、探索中に調べたらほぼほぼhageる(全滅する)イベントだとかが盛りだくさんです。ボスもかなりお強い。
UIなんかは初代より多少マシになっていますが、やはりまだまだ発展途上といったところ。
個人的には最も「世界樹っぽい」作品で、最初にこれに触れたら、好きな人はハマると思います。とはいえ、高難度、理不尽ですので人は選ぶかと・・・
私は2が最初だったので思い入れも込めて初心者おすすめ度はこんな感じ。
・3
【難易度】★★☆☆☆
【快適度】★★★☆☆
【初心者おすすめ度】★★★★☆
1→2はクラスがほぼほぼ引き継がれていたのですが、3にて全種刷新。
「大航海」といった樹海以外を探索する新要素や、サブクラスというキャラメイクの幅を大きく広げる要素が登場した革新作。
この作品の特徴は「インフレ」です。なぜかダメージ計算式が他と違い、バフをかけるごとに乗算されていく仕様になっているせいで、とんでもない火力が出せます。
さらにサブクラスによって火力が出るスキル×火力が出るスキルという組み合わせも可能になっていて、裏ボスの最大HPが5ケタなのに、5ケタのダメージを平然と出せるバランスとなっております。また、火力もさることながら耐久もインフレしていて、例えば盾職に回避職のスキルをつけると、攻撃をかばいながらめちゃくちゃ避けるという意味不明なプレイもできたりします。
「自分だけの最強のパーティを作ろう!」みたいなことができますね。
ストーリーも分岐式でボリュームがあり、やり込み要素もあるので最初にやってもずっと楽しめるコスパのいい作品でもあります。おすすめ度高め。
・4
【難易度】★☆☆☆☆
【快適度】★★★★☆
【初心者おすすめ度】★★★★★
またもクラスがほぼほぼ刷新されました。
3の大航海のシステムを大地で引き継ぎ、インフレを起こしていたサブクラスに調整が入れられ、洗練された作品です。
4から3DSへと移行してハードの性能が向上。敵キャラが3Dモデルになったことや、迷宮も3Dになり、見渡す機能も実装されたことで、プレイヤー自身が迷宮に潜っているような感覚も味わえます。UIもすっきりとまとまっていて、他のゲームと並べてもそのレベルは高いものと思います。バグも少ないし(ないとは言っていない)
しかし何といっても、作中屈指のバランスの良さが4のウリです。
他の作品は強クラスと弱クラスがどうしても出来てしまっていたのですが、
4はどのクラスも優劣をあまり感じずに使っていけて、キャラメイクの幅も広い。それでいてやりすぎない強さに収まる良調整がなされています。
難易度はそこまで高くないですが、やはり無理をすれば無慈悲にhageが待っている世界樹らしさは変わらず。戦闘が短期決戦よりはじりじりと削るような緊迫感のあるものになりやすく、「戦闘している」感が十分味わえると思います。
表ストーリーをクリアした後の裏ダンジョンに「凶悪さ」が詰め込まれているので、「世界樹の闇」に触れる心の準備がしやすいのも、初心者にお勧めできる要素だと思います。
あ、あとこの作品から難易度が選択可能になりました。進めている最中にも難易度の変更ができるので、臆せず始めることができると思います。私は最高難易度以外やったことはありませんが・・・
・5
【難易度】★★★☆☆
【快適度】★★★★☆
【初心者おすすめ度】★★☆☆☆
現在本編最新作。クラスはまたも刷新。
特にキャラメイクに力が入った作品で、これまでのシリーズだとキャラのグラフィックとカラーをパターンがある中から選択する方式だったのですが、5では声の選択、肌の色が8種類、髪と目の色はRGB256段階で選択可能。目に至ってはオッドアイのキャラメイクもすることができます。
それに合わせて迷宮内でのイベントがアドベンチャーエピソードという、妄想掻き立てられる内容のものが多く実装されていて、脳内設定だいすきマン垂涎の内容です。迷宮内で食事を作ることもできるので捗りますね。
ゲーム性はソツなくまとまっているといった感じ。一部ぶっ壊れもありますが、それを除けばバランスもよく、長めに楽しんでいけるとは思います。
サブクラスシステムがなくなり、二つ名システム(もとのクラスの発展形のスキル群を2種類から選択)になったのは良し悪し。二つ名を自由に変えられるのは中二病的には花丸。
しかし、「世界樹っぽさ」が薄れたという印象を持ちました。言葉には表しにくいのですが・・・
薄味で、入り口にしやすい作品と言えばそんな感じですが、個人的には2や4から入ったほうが「世界樹」シリーズを知ることができるかなーと思います
・新1
【難易度】★★★★☆
【快適度】★★★★★
【初心者おすすめ度】★★★☆☆
1のリメイク。従来の自由にキャラメイクをして進んでいくクラシックモードのほかに、あらかじめ設定されているキャラクター5人で進めていく(いわゆる普通のRPG)ストーリーモードが実装されました。
圧巻のアニメーションムービー、新たに作られた迷宮、改善されたバランスなどお買い得感あふれる1本です。
リメイクといえど迷宮のしかけやクラス間バランスなども大きく違い、ストーリーの本筋が同じだけの別の作品と思っても大丈夫です。
難易度はかなり高めで、特定のスキルがないと非常に苦しい展開になったりもしますが、割と根性で何とかなります。その辺の養成がされるのがいいですね
早歩きやフロアジャンプといった快適機能が実装されたのも評価高め。
問題点としては難易度がゴツいことと、グリモアシステム。
グリモアは簡単に言えば「ほかのクラスのスキルを使えるようになる装備」なのですが、これを揃えるのが面倒で面倒で・・・。クリアには必須じゃないんですけど、サブクラスほどすっきりしていないシステムでもあり、そんなに評価高くはないです。
あと、ストーリーモードを下手にやるとのちにナンバリングに触れるときにそちらに妄想が引きずられてしまいがちになるので初心者へのおすすめどは多少下げています。
「1と新1はどっちやればいい?」という方は、新1をやっておけばいいと思いますが、クラシックをやってほしいですね。
・新2
【難易度】★★★☆☆
【快適度】★★★★★
【初心者おすすめ度】★★☆☆☆
2のリメイク。新1同様ストーリーモードがあります。
クロエちゃんがかわいい
ストーリーモードの雰囲気が楽し気でよいのが特徴です。
理不尽感はもとになった2よりは薄れていますが、そこそこクる程度にはありますね。
新実装されたお料理システムは奥が深く、探索にも役に立つたのしいシステムです。いやお前こんなもん食うのかよ、みたいなのを楽しんでほしいですね。
グリモアシステムは多少マシになりましたが、やっぱりしっくりこない・・・
しかし、DLCで脱ぎます。という言葉だけで期待される方はいると思います。
脱ぎます。マジで
初心者的にはどうなんですかね・・・?1番にやる作品ではないと思います。リメイク2から始める人もそうおらんやろ・・・
総評としては
初心者が始めるなら
4>3>2>新1≧1>5>新2
くらい?おすすめ度と比例してないかもだけどゆるして