メガボスゴドラ
はがねタイプ 特性フィルター
70-140-230-60-80-50
圧倒的な防御の数値を誇り、物理攻撃ではそうそう突破を許さない
重厚感のあるビジュアル、オトコノコごころをくすぐる鎧のようなフォルム
一般ポケモンの中でもメガシンカが最後に解禁されたこともあり、絶対に使ってみたくなる。そんなポケモン
6世代から好きで使っていたポケモンなので、7世代でもある程度頑張れるのではないかと思い、いろいろと考えてみました
7世代での追加要素がボスゴドラにどう影響したのかなども含めて書いていこうと思います
まず、メガボスゴドラの強いところ
これは何と言っても圧倒的な物理耐久による物理同士の打ち合いの強さです。
6世代の親子愛グロウパンチ→地震を抜群なのに耐えるヤバい耐久を持っていて、ガブガルなどの物理偏重の対面構築にはめっぽう強かったと思います。
そのほかにもメガボーマンダやメガクチートにも特殊だったりきあパンでもなければ「後出しで」勝つことができ、唯一無二の性能を持つポケモンでした。
「物理メガ同士での打ち合い」であるならば、まず間違いなく最強の存在であったと思います。
バンドリの並びを1匹で崩壊させたりちょっと意味の分からない強さがありましたね。
さて、そんな6世代か変わって7世代。新要素はボスゴドラにどう影響してきたのかを見ていきましょう。
1.Zワザの追加
戦闘中に一発限りの大技でありながら、小回りを利かせる目的でも使うことができる
7世代の目玉要素です。
打つタイミングや、構築での採用の仕方などで大きくバトルに影響します。
そんなZワザですが、メガボスゴドラにとっては逆風であると言わざるを得ないでしょう。
そもそもメガが主に使用されるポケモンは、全体的にZワザによって相対的な弱体化をしています。クチートがデンキZでふっ飛ばされたりしているのがいい例ですね
ただ単にZワザに倒されるというだけでなく、構築に採用する段階でもメガの持つパワーとZワザの持つパワーにそこまでそん色なく、対戦環境における「メガシンカ」の重要性の割合は下がっています。
ボスゴドラも6世代では「ボルトの10万くらいは耐えるわ~」つってたのが「コケコのデンキZやばいから引かなくちゃ」になってるので、こうした影響は多分に受けているというわけですね。
どこから飛んでくるかわからないカクトウZで死んだりもします。H振りだけだとA特化バシャーモの膝Zで乱数だったような気もしますし・・・
2.カプ系はじめフェアリーの台頭
非常に強力なフィールドを展開でき、自身も相当の数値を持っていて対戦環境に大きく食い込んできたカプ系。そしてばけのかわとかいうインチキ特性と幅広い補助技、Zワザとの圧倒的な相性を持ってどんなパーティにも採用されうるミミッキュ。これらのフェアリータイプが環境に増加した、というのが7世代の大きな特徴だと思います。
ミミッキュテテフやミミッキュコケコなど、パーティにフェアリータイプが2匹以上採用されることも珍しくないですし、非常に強力なポケモンたちです。
さて、そんなフェアリータイプには有利なボスゴドラですが・・・
はっきり言って、これもボスゴドラへの逆風でしたこれは2つの側面からなります。
ひとつ目は、そんなにフェアリータイプに有利じゃない、ということです。
ボスゴドラは特殊耐久が低く、さらにメガ前だと草も等倍であるためカプ系の誰にも後投げすることができないという非情な現実が待ち構えていました。ミミッキュには余裕で後投げをすることができるのですが、それはアタッカータイプのものに限られるので、おにびを打たれたり、呪い型にはめられたりで、完全に役割対象にできるというわけではありません。あとなんかトゲキッスなら大丈夫だろうと思ってたらホノオZが飛んできました
ふたつ目は、役割対象の減少です。
フェアリータイプが増えると、ドラゴンタイプが動きにくくなります。
こだわり流星群も打てないし、逆鱗の一貫性も全くと言っていいほどないので、あの天下のガブリアスが現在使用率は10位以下と、6世代からは信じられないような環境になっています。
要するに、増加したフェアリータイプには役割が持てないのに、そいつらによって役割対象が減っている、ということです
ということで、メガボスゴドラは7世代では相当厳しい逆風の中にいます。
カプに注目してましたが、ウルトラビーストについてもカグヤフェローチェマッシブーンデンジュモクあたりには勝てないのでアレですね
ここまでは机上論で語れたことなんですが、じゃあ実際に使ってみたらどうだったのか。ということをお話していきます。反省会ですね・・・
型はわんぱくHAでヘビーボンバー、地震、炎のパンチ、冷凍パンチの、6世代流用で潜ってました。
最初に大まかに述べると「刺さってない」というのがほんとうに大きく感じたものでした。
まあ役割対象が減った、と記述しましたのでそりゃ刺さってないだろって感じなんですが、対面構築的なパーティが減り、サイクル寄りのパーティが増えたことがこの感想の原因であると感じました。
ぶっちゃけたところ、メガボスゴドラは火力がありません。
一致技のヘビーボンバーは通りが悪いですし、サブウェポンは岩はともかく役割を遂行するとなると外せない三色パンチは威力が75しかありません。
これでも対面構築的なパーティで耐久に薄いなら・・・例えばガブガルバシャとかならば対面に有利な技を打っておけばとりあえず不利なポケモンに交代されたとしても3分の1程度は削ることができますし、低火力でもサイクル負けすることはありませんでした。
しかし7世代になると対面構築の要であり、タイプ相性をある程度無視してサイクルを崩壊させてきたガルーラの弱体化や、「Zワザをタイプで受ける」という立ち回りがある程度必要になってきたことを踏まえ、タイプの補完が優秀な並びが好まれる状況となりました。こうなると、例えば有利なメガボーマンダに冷凍パンチを打っても裏のカプ・レヒレに引かれてしまい、ほとんど削れないまま相手のミズZやカプZの一貫ができてしまい、サイクル負けに直結する・・・
という事態が本当に多発するのです。どくどくを採用しようにもレヒレ絡みには刺さりませんし、そもそも状態異常よりZワザのほうが崩しが早いので、回復ソースが貧弱なメガボスゴドラを入れてどくどくで削り切るサイクルを作るのは非常に難しいです。
さらに火力の低さや技範囲の貧弱さによって起点にされることも増えたと感じます。
何を採用してもメガギャラドスには打点がないですし、メガリザードンXはワンパンすることができずニトロチャージを打たれます。ウルガモスは岩タイプのボスゴドラの状態でも構わず出してきますし(よくわからない)弱点をつけないあらゆる瞑想ポケモンの起点にもなります。
困ったことに、ミミッキュに強いメガギャラドスや技範囲が優秀でコケコなどにも有利が取れるメガリザードンX、テテフを強引に起点にして噛み合いの良いZワザで全抜きしていくウルガモスなどの数も増加しています。
サイクル寄りの環境でサイクル負けを容易に引き起こすポケモンは当然「刺さっていない」ということです。
受けループにもなんにもできませんしね・・・
負け要素は挙げていくとキリがないのですが、メガギャラドス、リザードン、テテフ、コケコなどが採用されていないパーティはほぼないので、選出できない。というのが正直な感想でした・・・
反省
選出できない、というのは型によるところが多いのでは?
あるいは取り巻きでサイクルを補強し、ボスゴドラを相手の物理メガに充てる動きをすればいいのでは?・・・とは考えました。
フルアタでは当然崩し性能には欠けるわけですからサイクル負けは永遠に改善されませんし、この型ではない。とは使ってて思いました。
取り巻き云々に関しては「現環境で多くのパーティにサイクル勝ち出来る並び」が必要になってくるわけですが、それが見つかったとしたら苦労はしないです。たぶんそれはボスゴドラに関係なく探し続けていく必要があると思います。
まだいろいろな型を試したわけではないのでもしかしたらメガボスゴドラで勝てる人が出てくるかもしれません・・・
が、役割対象のミミッキュがKP1位とはいえ、6世代よりも使いにくくなっている。
そんな感じの記事でした。険しい